RC造の配筋規定とは?柱・はり・耐力壁・床版の数値一覧(令第77条〜第78条の2)

ルート君

RC造の配筋って、どんなルールがあるの?

RC造の配筋規定は令第77条〜第78条の2に規定され、柱・はり・耐力壁・床版ごとに鉄筋比や間隔が定められています。

RC造の配筋に関する仕様規定は、令第73条〜令第79条に規定されています。

柱・はり・・床版の各部材ごとに、主筋・帯筋・あばら筋・壁筋の最小量・最大間隔が数値で定められています。

柱の主筋・帯筋はどう規定されているのか(令第77条)

建築基準法施行令 第77条(柱の構造)

構造耐力上主要な部分である柱は、次に定める構造としなければならない。一 主筋は、4本以上とすること。二 主筋は、帯筋と緊結すること。三 帯筋の径は6mm以上とし、その間隔は、15cm(柱に接着する壁・はり等から上下に柱の小径の2倍以内の部分にあっては10cm)以下で、かつ、最も細い主筋の径の15倍以下とすること。四 帯筋比は、0.2パーセント以上とすること。五 柱の小径は、構造耐力上主要な支点間の距離の15分の1以上とすること。六 主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の0.8パーセント以上とすること。

配筋の種類 規定数値 根拠
主筋の最小本数 4本以上 令第77条第一号
主筋比(Pg) 0.8%以上(主筋断面積の和/コンクリート断面積) 令第77条第六号
帯筋(フープ)の最大間隔 15cm以下(端部は10cm以下)かつ最も細い主筋径の15倍以下 令第77条第三号
帯筋比(pw) 0.2%以上 令第77条第四号
帯筋の径 6mm以上 令第77条第三号

はりのあばら筋はどう規定されているのか(令第78条)

配筋の種類 規定数値 根拠
あばら筋(スターラップ)の最大間隔 はりの丈(せい)の3/4以下(臥梁は30cm以下 令第78条

耐力壁の壁筋はどう規定されているのか(令第78条の2)

配筋の種類 規定数値 根拠
壁筋の最大間隔(縦・横) 30cm以下(複配筋は45cm以下) 令第78条の2第三号
壁筋比(縦・横それぞれ) 0.25%以上(告示) 令第78条の2・告示
最小壁厚さ 12cm以上 令第78条の2第一号

床版の主筋・配力筋はどう規定されているのか(令第77条の2)

配筋の種類 規定数値 根拠
主筋(引張鉄筋)の最大間隔 20cm以下(短辺方向) 令第77条の2第二号
配力筋の最大間隔 30cm以下(長辺方向) 令第77条の2第二号
最小板厚 8cm以上(短辺方向の有効張り間長さの1/40以上 令第77条の2第一号

配筋規定は構造計算を行っても適用されるのか

上記の配筋規定は、構造計算(許容応力度計算・保有水平耐力計算)を行う場合でも原則として適用されます。

ただし、限界耐力計算を採用する場合は耐久性等関係規定のみが適用となるため、仕様規定の適用範囲が変わります(令第36条第2項第二号)。

なぜ帯筋・あばら筋の間隔に上限を設けているのか

帯筋とあばら筋の間隔規定は、地震時のせん断破壊を防ぐためです。

地震時に柱・はりに作用するせん断力に対抗するのが補強筋の役割で、間隔が広すぎるとせん断ひび割れが生じた際に補強筋が機能しなくなります。

また帯筋は主筋の座屈を拘束し、コアコンクリートの圧縮強度を高める(コンファインド効果)役割もあります。

帯筋(フープ)とあばら筋(スターラップ)は何が違うのか

どちらもせん断補強筋ですが配置する部材が異なります。

帯筋はに配置する閉鎖形の横補強筋で、主筋を取り囲む形で水平方向に配置します。

あばら筋はりに配置する横補強筋で、上下の主筋を結ぶ形で配置します。

数値で混同しやすいのは間隔上限の差です。

帯筋は15cm以下(端部10cm以下・最も細い主筋径の15倍以下)、あばら筋ははりの丈の3/4以下(臥梁は30cm以下)で、柱の方が厳しい制限になっています。

試験で問われやすいポイント

  • 柱の帯筋(フープ)の最大間隔:15cm以下(端部10cm以下)かつ最も細い主筋径の15倍以下(令第77条第三号)。帯筋の径は6mm以上。「30cm以下」とする誤答(はりのあばら筋規定との混同)に注意。
  • はりのあばら筋(スターラップ)の最大間隔:はりの丈(せい)の3/4以下(臥梁は30cm以下)(令第78条)。令第78条は複筋ばりとあばら筋間隔を定める1文で、あばら筋比0.2%や径6mmは令第78条にはない(それらは柱帯筋=令第77条の規定)。
  • 床版の最小厚さ(令第77条の2第一号):8cm以上かつ短辺方向の有効張り間長さの1/40以上引張鉄筋の間隔は短辺20cm以下・長辺30cm以下かつ厚さの3倍以下(同条第二号)。床版は令第77条の2、耐力壁は令第78条の2である点に注意。
  • 耐力壁の壁筋比は0.25%以上(令第78条の2・告示)。柱の帯筋比(0.2%以上・令第77条第四号)と混同しないこと。耐力壁の最小壁厚は12cm以上(令第78条の2第一号)。

一問一答

Q. RC造の柱の帯筋(フープ)の最大間隔は何cm以下か(令第77条第三号)。

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15cm以下(端部は10cm以下)かつ最も細い主筋径の15倍以下。はりのあばら筋(はりの丈の3/4以下・臥梁30cm以下)と混同しないこと。帯筋の径は6mm以上(令第77条第三号)。

Q. RC造のはりのあばら筋(スターラップ)の最大間隔はどう規定されているか(令第78条)。

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はりの丈(せい)の3/4以下(臥梁は30cm以下)(令第78条)。令第78条は複筋ばりとあばら筋間隔を定める1文で、あばら筋比や径の数値規定はない。

Q. RC造の耐力壁の壁筋比の最小値は何%か。柱の帯筋比は何%か(令第77条・令第78条の2)。

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耐力壁の壁筋比:0.25%以上(令第78条の2・告示)。柱の帯筋比:0.2%以上(令第77条第四号)。はりのあばら筋には令の鉄筋比規定はない(令第78条は間隔のみ)。耐力壁0.25%>柱帯筋0.2%。

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最終判断は、所管行政庁または確認検査機関に確認してください。本記事は2026年5月時点の情報をもとに作成しています。法改正により内容が変わる場合があります。

参照

  • 建築基準法施行令 第77条(RC造柱の仕様)
  • 建築基準法施行令 第77条の2(RC造床版の仕様)
  • 建築基準法施行令 第78条(RC造はりの仕様)
  • 建築基準法施行令 第78条の2(RC造耐力壁の仕様)
  • 平成12年建設省告示第1450号(コンクリートの許容応力度)・第2464号(鉄筋等の基準強度)

この記事を書いた人

ルート君

建築士試験と構造法規を一緒に学ぶキャラクター。