基準風速V0とは?地域別数値(30〜46m/s)と風圧力計算への使い方(令第87条)
ルート君
基準風速V0って、地域によって違うの?
基準風速V0は、令第87条の風圧力計算に使う地域別の設計用風速で、30〜46m/sの範囲で定められています。
基準風速V0は、地上10mにおける10分間平均風速の再現期間100年の数値として、告示第1454号に地域別に定められています。
V0は地域によって30〜46m/sの範囲で設定されており、風圧力計算の出発点となる数値です。
基準風速V0は令第87条でどう規定されているのか
建築基準法施行令 第87条第2項(基準風速)
速度圧は、次の式によって計算した数値としなければならない。
q = 0.6 E V0²(E は屋根の高さ及び地表面粗度区分に応じて大臣が定める方法により算出した数値、V0 は基準風速(単位 m/s)。告示第1454号により E = Er²×Gf)
V0は地域によってどう違うのか
| V0の値(m/s) | 対象地域の例 |
|---|---|
| 30 | 内陸部の一部(長野・岐阜等の一部) |
| 32 | 東北・関東内陸・中部内陸等の多くの地域 |
| 34〜36 | 北海道・近畿・中国地方の一部 |
| 38〜40 | 九州・四国・東海の沿岸部 |
| 46 | 沖縄県の一部(台風の常習地域) |
V0は風圧力の計算式でどう使うのか
- V0に地表面粗度区分ごとのErを乗じて設計風速Vdを求めます。
- 速度圧 q = 0.6 × E × V0²(E = Er²×Gf)(N/m²)で計算します。
- V0は特定行政庁が変更できる場合があるため、建築地の行政庁の告示・規則を確認することが必要です。
試験で問われやすいポイント
- 令和元年 学科4 問77(選択肢2正):基準風速V0は「地上10mにおける10分間平均風速に相当する数値」として定義される。「瞬間最大風速」「最大風速の3秒平均」とする誤答との区別が問われる。
- V0の数値範囲:30〜46m/s(告示第1454号)。「20m/s以上」や「60m/s未満」等の誤った範囲を示す選択肢に注意。沖縄の一部が46m/sで最大値。
- 速度圧は V0の2乗に比例(q = 0.6 × Er² × V0² × Gf)。同一地域でもErの影響で高さが上がると速度圧も大きくなる。「V0の1乗に比例」とする誤答が出題される(令和元年 学科4 問77)。
一問一答
Q. 基準風速V0はどのような風速として定義されているか(令第87条第2項・告示第1454号)。
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地上10mにおける10分間平均風速に相当する数値(再現期間100年に相当する暴風時の値)。地域ごとに告示第1454号で定められる(令和元年 学科4 問77)。
Q. 告示第1454号に定めるV0の数値範囲は何m/sから何m/sか。
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30m/s〜46m/s。内陸部の一部が最低30m/s、台風の常習地域である沖縄の一部が最高46m/s(告示第1454号)。
Q. 速度圧 q の計算式において、V0を2倍にすると q は何倍になるか。
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4倍。q = 0.6 × Er² × V0² × Gf の式でV0が2乗されているため、V0が2倍になると q は2²=4倍になる(令第87条第2項)。
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最終判断は、所管行政庁または確認検査機関に確認してください。本記事は2026年5月時点の情報をもとに作成しています。法改正により内容が変わる場合があります。
参照
- 建築基準法施行令 第87条(風圧力)
- 平成12年建設省告示第1454号(基準風速)